大学生が当館の民俗資料整理を実施しました

9/25(水)~28(土)の4日間、新潟大学の博物館実習生20名に当館の民俗資料整理を実施していただきました。
新潟大学では、学芸員資格取得のカリキュラムのうち「野外実習」という単位が要件となっています。
専攻によってまかなえる学生もいるものの、美術史や西洋史、理学系の専攻では必ずしも実施されていないこともあり、今回、大学と博物館が連携した資料整理作業が実施される運びとなりました。


専攻もさまざまな学生たちが資料の形や特徴を資料カードに記入したり、写真撮影をしたりと、資料とじっくりと向き合いました。


博物館資料、特に民俗資料の廃棄についてさまざまな動向が見られる昨今。
収蔵スペースが限られる中で、古いモノ、多くの同型のモノを収集することにどんな意味があるのか。整理作業の中で、資料一つひとつを紐解いていくことで、目の前にある資料が数ある資料群でどんな役割を担っているかが分かってきます。
学生たちは資料をめぐるこうした背景も念頭に置きながら、作業に真剣に取り組んでくれました。

さまざまな動向の背景のひとつには、収集された資料の具体像が市民にとって見えにくいことがあるとも考えます。
当館では毎年、市民から新たに寄贈された資料を紹介する「新収蔵品展」を開催しています。今年度は12/14(土)~1/26(日)に開催予定です。ぜひこの機会にご来館いただけますと幸いです。

次世代を担う学芸員を志すすがたに、心強さを感じることができた4日間でした。