旧小澤家住宅

   北前船の時代館

〒951-8068
新潟市中央区上大川前通
12番町2733番地

旧小澤家住宅は,
(公財)新潟市芸術文化振興財団が 指定管理者として管理を行っています。
設置者は,新潟市です。

◇ 電話
025(222)0300
◇ FAX
025(222)0301
◇ Eメール
ozawake@nchm.jp

■ 建物と庭園

■ 建物について


     通り土間 外観 蔵
 上大川前通に面する敷地(約1600平方メートル)の中に、主屋や土蔵などの建物(延床面積約860平方メートル)があります。
 敷地の南側には、思案小路に沿うように主屋・道具蔵が並びます。道具蔵は、開口部に残る焦げ跡や鬼瓦のヘラ書きなどから、明治13年(1880)8月の大火以前の建設、主屋はその直後に再建されたものと推測されます。旧新潟町に現存する町家では最も古いものの一つです。

 主屋は、平入の店に妻入の棟が接続する形態となっており、せがい造り・窓付き雨戸・張り出し二階といった新潟の典型的な町家の形態を保っています。

                 建物と庭
 さらに、小澤家は明治時代の中ごろから終わりにかけて敷地を北側に拡大して、明治42年(1909)に竣工した家財蔵をはじめ、新座敷・離れ座敷などの増築や庭園造りを行いました。

 新座敷は、白山公園内に移築再建された燕喜館(旧齋藤家住宅、明治41年竣工。齋藤喜十郎家は小澤家と姻戚関係にあった)との類似性が認められ、随所に技巧をこらした造りとなっています。

                 板塀

 また、上大川前通に沿って続く板塀(東塀)と、そこからのぞく見越しのマツは、みなとまちの風情をとどめる景観を形成しています。

 茂作小路で幼少期を過ごした画家・三芳悌吉の『砂丘物語』にもよく登場する風景です。

 これらの建物と庭園が一体となって、明治時代の豪商の屋敷構えを構成しています。

■ 庭園について


                 庭園風景

 明治末期に、家財蔵・新座敷などの増築とあわせて築造されたと考えられる和風庭園です(作庭者は不詳)。

 石組みなどに伝統的な庭園手法が見られる一方で、芝を張って庭園を社交の場や生活の場として使おうとする当時としてはモダンな庭園形式の流行がうかがえます。
 植栽は、クロマツを中心にサツキ類を配しています。

                 庭園風景

 また、紀州石・御影石・佐渡赤玉石など、船によってもたらされた石材が数多くあります。京都の陶工・清水六兵衛作の陶製の灯籠も据えられています。

 各地から庭園材料を集めたこの庭園は、明治時代の豪商の暮らしぶりを今に伝えます。