トンボ玉とは穴のあいた丸いガラス玉のことです。トンボの目に見立てて、そう呼ばれています。日本でも、今から2000年ほど前の弥生時代には、こうしたガラスの玉が装飾品として用いられていました。新潟県でも弥生時代の山元遺跡(村上市)から68点ものガラス玉が発見され話題になりました。
日本でガラス玉が作られ始めたころは、粘土や柔らかい石に玉の形を彫りくぼめた鋳型を使い、その型にガラスを溶かして玉を作っていました。今回はガスバーナーでガラス棒を溶かし、柔らかくなったガラスを丸くしていく方法で玉を作りました。これに慣れてきたら、鋳型を用いた昔の方法にチャレンジしたいと思います。
本日は、当館のボランティアを含む18人が、自分だけのオリジナルなトンボ玉づくりに没頭しました。
ボランティアスタッフによる常設ガイドの研修がはじまりました。
この日は、簡単なガイダンスのち、先輩の常設ガイドによる1時間程度のガイドツアーをおこないました。参加者のみなさんはメモをとるなど熱心に聞いていました。
このあと何回か研修をおこない、5月ぐらいにデビューの予定です。がんばってください。
今年度新しくご寄贈いただいた品々を紹介する新収蔵品展が本日開幕しました。
今回ご覧いただく資料は、三芳悌吉作品、戦争・戦時下の生活関係資料、農業関係資料などです。寄贈していただいた資料のうちのごく一部ですが、今後も当館収蔵の資料を紹介していく予定ですので、どうぞご期待ください。
また、今年度当館が保管を依頼された西永寺木造阿弥陀如来立像(新潟県指定文化財)、新潟市埋蔵文化財センター所蔵の木簡なども特別に展示しています。
これらも博物館で展示されることはあまりない品々ですので、この機会にあわせてご覧ください。
この日は、新潟市周辺で使われていた木造船「イタアワセ」を牛乳パックでつくるプログラムを行いました。
最初にイタアワセの構造的な特徴を説明したのち、あらかじめ型紙どおりに切り抜いてキット化した牛乳パックで、ミニチュアのイタアワセを作成しました。
完成した船は、たらいに張った水に浮かべて進水式?をしました。
二日間で8組の親子連れが参加して、みなさんイタアワセを完成させることができました。
文化財防火デーにあたる1月26日貴重な文化財を火災などから守るため、中央消防署と協力して消防訓練を実施しました。
訓練は旧税関庁舎管理人室から火災が発生し、税関庁舎への類焼を防ぐとの想定で実施しました。
第一発見者からの通報を受け、消防署への通報や初期消火、来館者へのアナウンスと避難誘導など迅速な組織的行動を行う訓練と日ごろの防火体制のチェックなどを行いました。また、消防隊員による救助訓練、放水訓練も行われました。
一連の訓練を通じて日ごろから防災意識の向上に努め、市民の貴重な財産である重要文化財を管理していること、来館している市民の安全を最優先にすべきことを再認識する機会となりました。
1月の博物館講座は「美術」をテーマに、新潟の大正時代から終戦までのお話をしました。
現在の私たちが使う「美術」という日本語は、明治初期に初めて公的に使われた翻訳語ですから、それほど古いものではありません。
大正時代を通じて、この「美術」という言葉は、今の私たちが考えるのと同じ意味で使われるようになりますが、その間、画家たちの活動も、表現の特徴も、そして一般の人々の認識も、大きな変わり目をむかえたことがわかります。
今回の講座では、そうした「美術」の変動期に、新潟の美術作家たちがどのような出来事に立ち会っていたのかをみてみました。
現在開催中の「消防展」の関連たいけんプログラムが開催されました。むかしの消防についてのお話のほか、現役の消防士さんから今の消防のお話を聞いたり、消防自動車を見たりしました。
まずは、たいけんのひろばで、「竜吐水」というむかしの消防の道具を見ながら、むかしの消防について紹介しました。その後、企画展示室の資料(わんようポンプなど)を見ながら、むかしの消防についてのお話をしました。
企画展示室では、現在の消防士さんのお仕事の様子も写真で展示しています。そこで、現役の消防士さんから今の消防のお話をお聞きしました。参加者のみなさんは目をきらきらさせてお話を聞いていました。
次に、エントランスで「腕用ポンプ」を実際に引いてみる体験をしました。昔の消防の大変さが参加者のみなさんにも伝わっているようでした。
最後に外に出て、本物の消防自動車を消防士さんにお話してもらいながら見ました。消防服を着てみる体験も行いました。「重くて動きにくいね」「暖かいけど夏は大変だね」など、実際の体験を通して、消防士さんたちのすごさや苦労を、参加者の皆さんは肌で感じていたようでした。9日は20人、10日は40人の方にご参加いただきました。ご来場ありがとうございました。
本日は、年末恒例の体験企画、もちつきを開催しました。
博物館のスタッフと来館者の方が一緒にもちつきをして楽しむこの企画、毎年たくさんの方に来ていただいています。
もちつきに使う臼(うす)はとても大きなもので、もともと市内の集落のもちつきに使われていました。
もちつきはまず、この大きな木の臼に蒸したもち米を入れ、最初はキネで押すようにこねます。
米つぶがつぶれてねばりが出てきたところで、いよいよ2本のキネで交互についていきます。
キネが重いので交代しながら、ボランティアのみなさんが中心になってついていきます。
もちろん、来てくれた子ども達も、小さめのキネでもちつきを体験しました。
みんな頑張ってキネをふるい、写真を撮ってもらいました。
キネと臼でついたもちは、しっかりとねばりがあって、とてもおいしいと評判でした。
アンコにキナコ、大根おろし、砂糖醤油と、お好みの味でおいしく召し上がっていただきました。
今年も、たくさんの方に来ていただき、もちつき体験ももちの味も、好評をいただけきました。
この日のたいけんプログラムは、ドングリやまつぼっくりなどのいろいろな木の実を飾ったキャンドルスタンドを作りました。
みなとぴあのボランティアスタッフが企画・実施している人気プログラムです。
最初に、ダンボールでキャンドルスタンドの下地を作ります。そこに、いろいろな木の実を飾っていきます。ドングリで作ったトトロや、金色や銀色のマツボックリ、とげとげした形の木の実などを飾って、クリスマスらしいキャンドルスタンドが出来上がりました。12名の方にご参加いただきました。
来年度から活躍していただく新しいボランティアスタッフを募集するにあたり、実際のボランティア活動を見ていただく見学会を行いました。
みなとぴあの歴史的建造物をめぐる敷地ガイドツアー、常設展示室のガイドツアーを体験していただきました。また、たいけんのひろばでは、たいけんのひろばのボランティアスタッフが実際にプログラムを行う様子をご見学いただきました。見学会に参加された方は、みなさん1月から始まる研修会に参加していただくことになりました。
なお、みなとぴあでのボランティア活動をご希望の方は、1月からはじまる研修会から、ご参加いただけます。多くの方のご参加をお待ちしています。
この日のたいけんプログラムは、みなとぴあで博物館実習を受けていた新潟大学の実習生が
企画立案から運営までを行いました。常設展示室の展示物を身近に感じてもらいたい、という主
旨で、大船絵馬を題材に砂絵を作ることになりました。
展示されている大船絵馬の複製を砂絵で作りたい、という想いからスタートしたこのプログラ
ムでしたが、実物の絵が詳細に描かれており、砂絵で表現するのが難しいところや、こどもたち
に興味を持ってもらうために「面白い」画面を作るにはどうしたらよいのか、と試行錯誤しなが
ら、絵馬の中から、4つの部分をピックアップし、絵を単純化してわかりやすく絵馬の魅力を伝え
られるような方法にしました。
こどもたちは、絵馬の写真をみながら砂絵を作っていましたが、艀舟に積まれている荷物が米
俵であることや、帆をあげているベザイ船と、帆を畳んでいるベザイ船の違いなど、描かれてい
る内容をじっくりと見ながら、砂絵をつくる作業に取り組んでいました。
11月の博物館講座は、「新潟の古代を考える」というテーマでお話しました。
今回は、氏族が信仰する神様を手がかりに、古代の新潟にどのような人々が住んでいたのかを考えました。
はっきりとした結論は出せませんでしたが、氏神とそれを信仰する氏族との関連や、製鉄遺跡との関連などを考えることができました。新たな研究課題も見つかりましたので、さらに研究を深めていきたいと思います。
この日は、約50人の方にご参加いただきました。ご清聴ありがとうございました。
本日より平成21年度のむかしのくらし展、「マチとムラの消防」が開催しました。
この展覧会では、火を使った生活道具の展示を導入部として、火事による被害・火事の要因・江戸時代から現代までの消防組織の変遷を紹介しています。
腕用(わんよう)ポンプや纏(まとい)をはじめ、かつての消防道具も展示しています。
また、現代の消防隊員の活動や新潟市に配備されている消防自動車の概要を紹介するパネルも展示していますので、是非ご覧になっていただきたいと思います。
「ハルビン金代文化展」で展示した金上京歴史博物館の所蔵品92件を無事返却しました。借用時と同様に中国南方航空の直行便に積み込み一路ハルビンヘ輸送しました。南方航空には、資料の輸送のために通常の便よりひと回り大きい飛行機を用意していただきました。展覧会の背景には、こうした協力が数多くあったのです。
現地では、空港で通関した後に金上京歴史博物館へ資料を移送し、博物館で税関職員による資料のチェックを経てから、貸出担当者と借用担当者による資料の状態を確認し収蔵庫へ戻しました。
資料の返却作業が終了してから、最後に、阿城区政府の徐副区長からハルビン市阿城区政府と金上京歴史博物館との連名の感謝状をいただきました。日中の文化交流に寄与したこと、金の文化を広めたことが贈呈の理由です。今回の展覧会が、国際的にも評価されたことのあらわれと解釈できるでしょう。
今日は火起こしに使うホクチを作って、むかしの方法での火起こしにチャレンジしました。
ホクチとは、火起こし具で最初の小さな種火を起こす時に燃え草にするものです。
ライターやマッチの場合は、起こした火花が可燃ガスや木に燃え移るので、火をすぐに料理や暖房に使うことができます。
しかし、火打ち石や火きりなどのむかしの火起こしの道具で火を起こす時には、火花や摩擦熱をホクチに移して種火を作らないと、火をつけることができません。
ホクチの材料には消し炭やススキ、ガマの穂などが使われていましたが、今日は身近なヨモギからホクチを作りました。
使用したヨモギは、4月下旬頃につんだ柔らかい若葉です。たっぷり集めた葉を、事前に天日でよく乾燥させておきました。
作業はまず、乾燥した葉を一つかみビニール袋に入れ、よーくもみほぐします。
さらにスリバチとすりこ木を使って、細かく砕きます。葉の表層が砕けて、どんどん緑色の細かい粉ができて来ます。
緑の粉をフルイでふるって取り除くと、ヨモギの葉の裏側にある綿毛が残ります。
これを何度も何度も、45分ほど根気良く続けると、白い綿毛だけを集めることができます。
このヨモギの綿毛は良く燃え、ホクチになるのです。一生懸命にほぐしてすって、みんなきれいな綿毛を取り出すことができました。
早速作ったホクチで火きりと火打石という、昔の道具を使った火おこしに挑戦しました。
残念ながら火をおこすことはできませんでしたが、ホクチつくりから挑戦してくれた2組4人の親子連れの方々、途中の火おこしから加わってくれた5人の子どもたち、みんな一生懸命火おこしに取り組みました。
9月12日から開催していた、新潟市ハルビン市友好都市提携30周年記念「哈爾濱金代文化展」が閉幕しました。展覧会だけでなく、講演会や記念シンポジウム、体験イベントなどにも、市内外から多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。この展覧会をきっかけに、新潟市・ハルビン市の両市の友好交流が一層深まることを願っています。
9月12日に開幕した「ハルビン金代文化展」も、11月8日に閉幕を迎えます。閉幕後は文物を撤収し、ハルビンへ返却する作業が待ち構えています。その作業のスタッフとしてハルビン市から随展員4人が新潟へやってきました。金上京歴史博物館から借用した文物は11月15日の航空便でハルビンへ輸送します。それまで新潟市側のスタッフと共同して、文物の状態チェックや撤収・梱包の作業を行います。
10月30日(金)〜11月1日(日)にかけ、新潟交通くれよん万代と中国南方航空新潟支店の企画による、中国ハルビン市阿城区の金上京会寧府遺跡を訪ねる2泊3日のツアーが行われました。この企画は当館「ハルビン金代文化展」に関連して立案されたもので、展覧会担当の小林学芸員が同行し、現地を案内しました。
新潟空港からハルビン空港までは直行便で約2時間。新潟人にとってハルビンはとても身近な海外です。しかし阿城にまで足をのばす日本人は少なく、金の遺跡を訪ねる機会もほとんど無いことから、今回のツアーはとても画期的なものでした。
阿城では、まず、みなとぴあに金代の資料を貸し出してくれた金上京歴史博物館を見学しました。続いて金の初代皇帝完顔阿骨打の墓である太祖陵を訪ね、金上京会寧府遺跡の城壁に上りました。ツアーには21人が参加し、金の都だった地に足跡を残しました。
この日は毎年恒例となった「ドングリざんまい!」のプログラムが行われました。このたいけんプログラムは、ネイチャーゲーム新潟の会のみなさんと、当館のたいけんのひろばボランティアスタッフとが一緒に開催しています。
今年は、みなとぴあでとれるマテバシイの実りがあまりよくなかったのですが、たくさん拾ってクッキーをつくりました。もちろん、縄文人にならって石皿・磨石を使ってドングリの実を加工します。そのあとは、バターに砂糖も混ぜたので、縄文風にはなりませんでしたが、現代人のわたしたちにもおいしいクッキーが出来上がりました。香ばしく、プチプチとした歯ざわりで、大人にも好評でした。
そのほかにも、クヌギやシリブカガシを使ってコマやキーホルダー、アクセサリーを作ったり、どんぐりカーを作って走行距離を競ったり、と一日中、こどもも大人も木の実とふれあった一日でした。悪天候、インフルエンザの流行にもかかわらず、たくさんの人にお越しいただきました。
6月に引き続き、当館学芸員が上所小学校「体験クラブ」の活動に参加してきました。今回は縄文時代の石器に挑戦です。黒曜石のナイフの切れ味を試したり、ドングリを石で磨りつぶして粉にする体験をしました。
黒曜石は天然のガラスで、割れ口が鋭利な刃物のようになります。縄文人はこの石を矢じりや槍先など狩りの道具にしたり、獲物を解体したり調理をするナイフなどとして使用しました。今回は肉に見立てたスポンジを用いて切れ味を試しました。半信半疑だった子供たちも意外な切れ味に驚いていたようです。
ドングリを粉にする体験では、ドングリを石でたたいて殻を割り、中身を取り出して石皿の上に置き、石で磨りつぶして粉にしました。縄文人にとって木の実は主食で、木の実を粉にしてパンやクッキーのようなものを作って食べていました。
今日はクラブの7人のメンバーが、縄文人の食生活にとって大切な作業を体験しました。
このパネル展は本市も加入する「全国近代化遺産活用連絡協議会」が実施する「近代化遺産全国一斉公開2009特別企画事業『"みなと"の近代化遺産−灯台に見る日本の近代-』」の一環として開催します。今年は新潟開港140周年に当たります。それは同時に開港場の施設としてつくられた新潟税関・新潟灯台の140周年でもあります。そこで、開港当時の遺構である旧新潟税関庁舎を利用し、税関や歴代の灯台の写真・絵画などのパネル展示を行いました。
港の安全を守るという役割だけでなく、地域の人々にとってのシンボルともなった歴代の灯台の様子を御覧頂けたらと思います。会期は11月23日まで。同時期にウラジオストクの写真家展や、水と土の芸術祭関連展示などが旧税関庁舎内で開催されていますので、いつもと違う雰囲気の税関を味わいに、ぜひ足をお運びください。
重要文化財である旧新潟税関庁舎で、小さな小さな展覧会を企画しました。
新潟市の姉妹都市、ウラジオストク市(ロシア連邦)にある国立アルセーニエフ記念総合博物館は、極東ロシアおよび東シベリアで最初に開館した博物館です。本年8月、同館の招きで当館館長甘粕健がウラジオストク市を訪問し、意見交換を行ってきました。この両博物館の結びつきを記念して、ウラジオストク在住の写真家、ヴィクトル・フメリクとオレーグ・ポルタラキの作品展を企画しました。全20点の作品を、5点ずつ週がわりでお楽しみください。
万代市民会館を会場に、みなとぴあと新潟大学超域研究機構の共同主催による「哈爾濱金代文化展」の記念シンポジウムを開催しました。前日の新潟大学が主催したシンポ「金王朝とその遺産」が主に専門家を対象にしたものであったのに対し、本日は一般市民を対象としたものです。
テーマは「中国金の建国と女真族の社会」で、札幌学院大学教授の臼杵勲氏の基調講演「考古学から見た金代女真」を皮切りに、愛媛大学東アジア古代鉄文化研究センター長の村上恭通氏、専修大学講師の三宅俊彦氏、京都橘大学教授の弓場紀知氏から、それぞれ鉄器、銭貨、陶磁器に関する報告がありました。
最後に新潟大学教授の白石典之氏がコーディネーターをつとめる総合討論が行われました。ここでは、鎌倉時代に寺泊に漂着した高麗人の船が、女真人が乗った船であった可能性が高いということも話題にされました。その高麗船の持ち物だと伝えられた馬具が昭和13年に新潟市内で公開され、その写真が残っていることにも話が及び、写真から判断して女真人のものとは考えがたという意見がパネラーから出されました。金や女真族をテーマとしたシンポが地元との関連にも及ぶ画期的な討論会になりました。
中国金と女真族について、これほど熱く語るシンポジウムはこれまで例がないと思われます。約160名の参加者がこの幸運な場に立ち会いました。
当館の「哈爾濱金代文化展」にあわせ、新潟大学超域研究機構の主催によるシンポジウムが開催された。金王朝史のほか中国宋代史やモンゴル史などの第一線で活躍する研究者が、金王朝や金を建国した女真人をテーマに多角的な研究報告を行いました。
参加者は約50名をかぞえ、北は北海道から南は四国まで、その分野の研究者が一堂に会してのシンポジウムでした。全国からその分野の研究者が集まり、金王朝や女真人について報告を行ったことは、おそらく初めてのことであったと思います。
このように全国規模のシンポジウムを当館に招致できたことは、「哈爾濱金代文化展」の開催のたまものであり、観覧者の動員力にも負けない展覧会の大きな成果であったと思います。